大学での出会いや経験
現在所属している奈良女子大学理系女性教育開発共同機構では「新たな理系教育のあり方」を考え研究・実践しています。具体的には理系を学びそれによって社会で活躍する女性がより多くなるにはどうすれば良いのか、ということを日々考えています。
私は学部・修士のときの所属は教育学部に所属していたので数学だけではなく数学教育も学んでいて、最初は高校教員になるつもりでした。しかし大学で先生方と話をしたり、数学の話を聞かせていただいたりしているうちに、もう少し数学をしてみたいと思うようになりました。聞かせていただいていた数学自体は全く理解できていなかったのですが、むしろ理解できなかったからこそ、ほんの少しで良いから理解してみたい、と思ってしまったのです。その結果、博士課程に進学し、現在は大学で働いています。
普段は授業やその準備をしていますが、空いている時間には授業以外の仕事や自分の研究等を行います。授業以外の仕事として主なものは、シンポジウムやセミナー、海外研修等の企画や準備、実施などがあります。
例えば私が直接関わったものの一例としては、以下のようなものがあります。
・高校生が文理選択おいてでどのような悩みを抱え、どのような不満があるのかを高校生に直接聞かせてもらうために「高校生シンポジウム」を開催しました。
・大学生や大学院生が進学や就職に際して、海外も含めた広い選択肢をもつきっかけとなるよう、カリフォルニアのシリコンバレーを中心としたグローバル企業で働くエンジニアや現地の大学で学ぶ日本人学生の話を、学生が直接聞きに行く「アメリカ学生研修旅行」を開催しました。
このようなイベントの企画・準備は毎回本当に大変で日々めまぐるしく過ぎていますが、実施していく中で様々な経験をすることができ、いろんな人とお話する機会もあり、私にとってもすごく大きな刺激になっています。
大学での仕事なので大学生・大学院生との関わりが主であると思っていました。しかし実際に仕事が始まってみると(私自身が教育学部出身ということもあり)実際には小学生・中学生・高校生とも仕事の中で関わる機会がたくさんありました。高校教員ではなく大学教員として働くことになれば、 自分が教育学部で学んだことはきっともう使うことはないだろうなぁ と思っていたので、現在の職場では自分自身の知識や能力として活かすことができ、実はとても嬉しく感じています。
船越さんが奈良女子大学理系女性教育開発共同機構の合同執筆され
・奈良女子大学 理系女性教育開発共同機構
・LADy SCIENCE BOOKLET
※2017年10月掲載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。
著者略歴
今は友人と旅行に行って新しい体験をすることにハマっています。
最近ではダウンヒルサイクリングとか、パラグライダーが楽しかったです。