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「数理女子」1周年を迎えて

昨年3月にWebサイト「数理女子」をオープンし、先日ついに1周年を迎えることができました。いつも、本当にたくさんの方々にご支援をいただいています。ありがとうございます。

最近は、初めてお会いする方に「数理女子、楽しく読んでいますよ!」とおっしゃっていただくこともあり、サイト運営者として大変嬉しく感じています。 今後も、少しずつではありますが、楽しく魅力的な記事や情報をお届けしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

この一年、「なぜ『女子』なのか?」と聞かれることが何度かありました。このサイトを立ち上げた理由は、
「もっとたくさんの女性・女の子と、数学の楽しさ、喜びを分かち合いたい」という非常にシンプルなものです。

数学をするのに男女は全く関係ないですが、今はまだ数学のワクワクや美しさを一緒に楽しめる女性が特に日本では少なく、これまでずっと寂しく感じてきました。

研究者としていろいろな国へ出かけるようになり、世界中にはたくさんの数学を専攻する女性がいると知り、とても嬉しい気持ちになりました。

面白いな、素敵だな、と思うものがあったら、つい人にもおすすめしたくなりませんか?

例えば、日本でまだあまり知られていない面白いスポーツがあって、一緒に楽しめる日本人の仲間がもっと増えたらいいな、と思ったら、日本人のための講習会を開いたり、日本人で活躍している選手を紹介したりするのではないでしょうか?スポーツに人種や国籍は関係ないからこそ、その活動に一緒に参加してくれる、同じスポーツを愛する、日本人でない仲間もきっとたくさんいるでしょう。

「数理女子」の活動にも、たくさんの男性が関わっています。きっとみなさん、今よりもっとたくさんの人と、数学の喜びを共有できたら楽しいだろうな、と期待しているのだと思います。

このサイトの記事はどれも、女性でも男性でも楽しめるものばかりだと自信を持っています。だからこそ、数学をまだ好きになっていない多くの女性の目にもとまるように、そして、より多くの方にサイトを楽しんでいただきたいと思い、「数理『女子』」とつけました。ですから、もちろん男性にも楽しんでいただきたいと心から願っています。

 

そしてもう一つ。
数学がすでに大好きな女性にとって、このサイトが、互いの存在に励まされたり、情報交換をしたり、身近な目標となる先輩を見つけたり、という場になれば、という願いも持っています。

数学をもっともっと学びたい、楽しみたい、と感じている女性には、世界中に同じ気持ちの仲間がたくさんいること、そうした女性同士が交流できる活動やイベントが行われていること、様々な形で数学に関わっている先輩方がいること、を知ってもらえたら嬉しいと思っています。私達自身も、そうした方々の記事に、いつも励まされています。

はじめはWebサイトのみだった「数理女子」ですが、ワークショップ開催やイベント出演など、サイトへの想いに共感いただいた方がどんどん加わって、少しずつ活動の幅も広がっています。

これからも「数理女子」を、よろしくお願いします!

佐々田槙子・坂内健一

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