統計学との出会いからつながる現在
はじめまして。私は生命保険会社の“数理部門“で働いています。“アクチュアリー部門”と呼ぶ会社もあるかもしれません。アクチュアリー業務に携わっている人の多くが理系で、大学時代に数学を学んできた方が多く、私もそのひとりです。
大学時代は統計学を専攻しており、今後どのような道を進むのか漠然と考えていた時に、教授から「統計学を生かせる仕事があるよ」と紹介されたのが保険会社、そしてアクチュアリーという資格であり職業でした。当時は自分に向いているのかどうかなど深く考えることなく、まずはやってみよう!という思いで挑戦を始めました。思えば、ちょっとしたきっかけと出会いによって、中学生・高校生の頃には想像していなかった道を歩むこととなり、その後、長く歩んできたものです。
普段どのような仕事をしているのか一例をご紹介します。私の部署では、主に会社の利益について分析しています。
会社では決算期に利益を算出しますが、その利益がどこから出ているかを知ることで、会社の将来のリスクなどを知ることができます。利益の源泉を分析するにあたっては、様々な前提条件から仮説を置き、その仮説が正しいか裏付けする作業を通して結論付けていくこともあります。断片的なパズルを当てはめながら正解を模索していく、なんだか数学の証明と通じるものがあります。
職場環境ですが、私の働いている部門の4分の1は女性です。他の保険会社と比較して女性の割合が多いと思いますが、仕事内容だけでなく、フレックス制度や在宅勤務といったフレシキブルな働き方が私たち女性の活躍を後押ししているのだと思います。
平日はたくさんの数字に囲まれた日々を過ごしていますが、休日は体を動かしたり、スポーツ観戦したり、旅に出たり、美味しいものを食べたり、と心身ともにリフレッシュするようにしています。特にスポーツ観戦が好きで、今後の楽しみは、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックです。
今「数理女子」を読んでくださっている皆さんの中には、将来進みたい道が明確に見えている方、そうでない方、様々な方がいらっしゃるかと思います。何気ない出会いやきっかけが、その後の自分の将来に思いがけない影響を与えることがあります。そんな瞬間に出会えたとき、「やってみよう!」の気持ちを持っていただけるとうれしいです。
※2019年1月掲載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。
著者略歴
趣味はスポーツ観戦や旅行です。
ラグビーの試合を熱い気持ちで観戦すること、自然豊かな土地に行くことで、
心も体もリフレッシュしています!!