「科学研究費補助金」及び「学術研究助成基金助成金」(以下「科研費」と表記)における託児費について、子育て中の研究者や、研究集会の主催者にぜひ知っていただきたいことがあります。

《託児費を科研費から直接経費として出せること》をご存知でしたか？

文部科学省科研費FAQ（令和元年6月版）によると、『「託児費用」も研究課題の研究遂行上必要であるなら支出対象から除外されるものではない』とのこと。
これにより、土日開催や宿泊を要する学会・研究集会等に参加するに当たって、臨時的に必要となる託児料（休日保育や夜間保育に係る費用）を科研費の直接経費で支出することができることが公式に明らかになりました。（FAQ P.24のQ44771)

《研究集会を主催する場合、託児施設を設置する費用を直接経費から出せること》をご存知でしたか？

同省FAQ（令和元年6月版）によると、『補助事業に関連した研究集会を主催する場合、会場内への託児施設設置にかかる費用を科研費の直接経費で支出することはできる』とのこと。研究集会を主催する者側にも、託児施設を設けるための費用が直接経費から出せることはあまり知られていないようです。（FAQ P.24のQ4477)

子育て中の研究者の活躍には、託児施設の設置や資金的な援助は欠かせません。
「数理女子」では、研究集会に子供連れで参加する、あるいは主催者として保育室を設置するにあたっての参考情報を近々公開予定です。

子育て中の研究者のみなさん！
すでにある制度をよく調べると利用できるものもたくさんあります。積極的に利用して、研究に役立ててみてはいかがでしょうか。

 

※令和元年6月時点での情報です。