「世界に1つだけの三角形の組」大学院生が定理の証明に成功 Ele. 小学生Sch. 中・高生向けCol. 学部・院生向けRes. 研究者向けGen. 一般向け
慶應義塾大学大学院理工学研究科KiPAS数論幾何グループの平川義之輔さん(博士課程3年)と松村英樹さん(博士課程2年)は、
『辺の長さが全て整数となる直角三角形と二等辺三角形の組の中には、周の長さも面積も共に等しい組が(相似を除いて)たった1組しかない』
ことを証明し、「世界に1つだけの三角形の組」を発見しました。古代ギリシャ時代より研究が盛んに行われてきた幾何学の問題を代数方程式に変え、抽象現代数学を駆使して定理を証明しました。
近い将来、この定理は発見者の名前をとって「平川ー松村の定理」と呼ばれるかも知れません。
直角三角形と二等辺三角形というわかりやすく、身近なところに研究テーマがあることに改めて気付かされ、数学の面白さと奥深さを感じさせてくれます。今度はあなた自身も面白い定理を見つけてみてはいかがでしょうか?
※朝日新聞9月19日朝刊 7ページ、朝日小学生新聞9月20日 3ページでも紹介されました。
※本研究成果は米国の整数論専門誌「Journal of Number Theory」に学術論文「A unique pair of triangles」として掲載予定
※詳細はこちら→慶應義塾広報室プレスリリース9月12日版